マラカラ農園ロテBは今回で2年連続のCOE入賞です。2006年のCOEでは13位でした。2年連続の入賞により、農園で生産されているコーヒーの品質の高さが改めて示されました。
この農園の歴史は、20世紀初頭のアルバレス・プルネーラ家の曽祖父、ラファエル・アルバレスの時代にはじまります。マラカラ農園の最初のオーナー、アルバレス・ラリンデには4人の息子がいました。ラファエル、ホルヘ、カルロス、そしてサムエル・アルバレスです。サムエルはマラカラ農園を相続しましたが、彼は農園を息子たちに分け与えました。エマ・ノエミー・フランシスコとサムエル・アルバレス・メサの二人です。
そうしてマラカラ農園には3つの同じ大きさの農園、A,B、C、とサムエルの子供たちに分けられた農園があります。マラカラBはエマ・ノエミー・アルバレスが相続し、エマはこれ以上農園を分割しないようにチャントゥク社を作りました。農園の面積は49ヘクタール、コーヒーの樹齢は平均40年、木の本数は1ヘクタールあたり3500本で、25キンタレス(¬約1100kg)のコーヒーが収穫できます。
この農園の由来には二つの説があります。ひとつは、マラカラという名前は、この地域の先住民のリーダー「カチケ・マラカラ」からとったものだという話。もうひとつは、ラファエル・アルバレス(フランシスコの祖父)が農園のための土地を購入した時、初めてその土地を見た友人の驚いた表情からとったという話。(スペイン語では驚嘆=マラビジャ、顔=カラ)その話によると、その当初、その土地はカオス状態で、まるで希望のない状況で、こんなところにコーヒー農園を作るのはどれだけ大変なことかと思い浮かべて、みんな「悲惨な顔」や「驚きの顔(マラ・カラ)」をしていたとのことです。 |