素敵なあなたに 2019年6月号 No.428
何気ない幸せを大切に
外出がおっくうになりがちな雨の日は、「家でゆったり過ごせる日」とプラスに考えてみませんか。お気に入りのコーヒーを淹れて、読書や映画、おしゃべりを楽しむ。そんな何気ない幸せな時間が、毎日をきっと輝かせてくれるはずです。
新企画! 輝く山に抱かれて
タンザニア・ルカニ村通信 〜vol.1
今月から新しい企画の登場です。キョーワズ珈琲が支援するフレンドシップコーヒーの産地、タンザニア・ルカニ村の自然や暮らし、コーヒー栽培について、京都大学農学研究科の辻村英之教授がレポートします。
▶︎恵まれた自然環境
赤道付近にありながら、万年雪をいただくアフリカ大陸最高峰・キリマンジャロ山(標高5,895メートル)。頂上には天空神がただよい、祖先の精霊を度々地上につかわして、自分たちの世界を司っているといわれています。ルカニ村は霊峰・キリマンジャロの西斜面、標高1,500~1,700メートルにある、人口1,482名、世帯数355戸の村です。村より奥は国立公園に指定され、人が住めないことから、ルカニ村は「西斜面の一番山奥の村」ということになります。 標高が高い村では、1日の気温差が大きく、上質なコーヒーの香味が生み出されます。また、村の人たちが「(キリマンジャロ山)頂上の万年雪が解けた水」という、清廉な水道水を利用して、収穫直後のコーヒーの果実を水洗いします。この作業により、コーヒーの香味がいっそう引き立ちます。このほか、コーヒー栽培に適した火山灰土壌であること、コーヒーの木に日陰・養分を与える森林などが、「タンザニアキリマンジャロルカニアラビカ」ならではのスッキリした爽やかな酸味、独特のフレーバーを生み出すのです。こうした香味は、ルカニ村でなければ創り出すことができず、「テロワール(産地の自然と人間によって総合的に歴史的に形成される品質の特性・独自性)」と呼ばれるものです。 私は93年に初めて村を訪問し、村民の暖かさ、素朴さ、真摯さ、快活さに強く惹かれました。96年以降はほぼ毎年、同村に1~2週間滞在し、コーヒーの流通、農協、農家経営などの調査研究を続けております。
辻村英之(京都大学農学研究科・農業食料組織経営学教授)
万年雪をいただいたキリマンジャロ山
今月のオススメ
ルカニ村だから生まれる香味
タンザニアキリマンジャロルカニアラビカ
環境保全に役立つ「アグロフォレストリー(農林蓄複合システム)農法」で作られた、ルカニ村産のキリマンジャロです。恵まれた自然環境と、村の人々の丁寧な栽培、加工から生まれる独特のフレーバーとすっきりとしたさわやかな酸味、ほどよいコクが後口に残ります。
・生豆生産国名:タンザニア
・地域:キリマンジャロ州ルカニ村
・農園名:ルカニ村チャガ族の集合農家
・輸出業者:Taylor Winch Tanzania社
・標高:1,500m~
・精選方法:ウオッシュド
・品種:N39(ブルボン系)・KP423(ケント系)他
・グレード:AA・AB
●オンラインショップ
北山自家焙煎
〈タンザニア〉キリマンジャロ ルカニアラビカ
100g/648円(税込)
●オンラインショップ
ストレートコーヒー
〈タンザニア〉キリマンジャロ ルカニアラビカ
100g/820円(税込)
●オンラインショップ
北山自家焙煎
〈タンザニア〉キリマンジャロ ルカニアラビカ
100g/648円(税込)