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コーヒー豆知識About Coffee

コーヒー豆知識

素敵なあなたに 2017年4月号 No.402

春の眠気覚ましに香り高い一杯

春は眠気を催しやすい季節。コーヒーの目覚まし効果が現れるのは、ホットコーヒーの場合で飲用後30分〜1時間だといわれています。午後のウトウトに備えるなら、眠くなってからではなく、昼食後や仕事始めの一杯がおすすめです。

わが町通信 〜今宮神社のやすらい祭〜

4月になると京都も爛漫の季節を迎えます。花の名所は多くの人で賑わい、花見の宴が繰り広げられます。一年で最もはんなりとした時季ですが、古来、京都では桜時になると花の精にあおられた疫神が、いたずらをして回るという言い伝えがあります。毎年4月の第2日曜日に北区の今宮神社を中心にした地域で執り行われる「やすらい祭」は、この春の疫神を鎮めるために始まったといわれています。

▶︎一年の無病息災を祈る

794年(延暦13年)に都が移され、平安京は国の中心として栄えます。しかしその一方で、人々は疫病や災厄に悩まされていました。そこで、都のあちこちで疫神を鎮める「御霊会(ごりょうえ)」が営まれるようになります。現在の今宮神社のある紫野でも、花傘(風流傘)に疫神を宿らせて、近くの船岡山に祀るという神事が行われました。人々は花傘に飾りを施して船岡山に登り、お囃子に合わせて歌い踊ったそうです。また、人の形をした紙に疫神を移して川に流しました。これが、「夜須礼(やすらい祭)」の起源といわれています。 現在のやすらい祭は、太秦広隆寺の牛祭、由岐神社の鞍馬の火祭とともに、京の三奇祭の一つに数えられています。当日は “やすらい花や”という掛け声をかけながら、行列が地域を練り歩きます。行列の中心は生花で飾られた大きな赤い花傘です。生花で疫神を引きつけて花傘に宿らせ、今宮神社で鎮めることで、一年の無病息災を祈ります。花傘の下に入るとその年は病気をせずに過ごせるといわれ、街角では人々が傘の下で無病息災を願います。地域を練り歩いた行列が今宮神社に到着すると、赤毛・黒毛の鬼に扮した少年たちが、大きく体を揺らしながら本殿前に進み、笛や太鼓のお囃子に合わせてやすらい踊りを奉納します。長い髪を振り乱しながら、激しく、華麗に踊る姿に、集まった人々からは盛んな拍手が送られます。

写真左:やすらい祭/右:今宮神社

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