素敵なあなたに 2017年3月号 No.401
はなむけに香り高いコーヒーを
「はなむけ(餞)」は、旅の安全を願って馬の鼻を目的地の方向に向けたことが語源といわれています。春は卒業、転勤などで、新天地へ旅立つ人が多い時季。感謝と励ましの気持ちをこめて、香り高いコーヒーを贈られてはいかがでしょう。
わが町通信 〜随心院のはねず踊り〜
京都山科の小野は、美女として名高い小野小町ゆかりの地と伝えられています。六歌仙の一人にも数えられる平安時代初期の女流歌人で、百人一首にも小町が詠んだとされる歌が見られます。また、多くの男性に求婚され、深草少将の百夜(ももよ)通いなどの伝説、逸話が残されています。しかし、実在の人物なのかどうかも定かではなく、その生涯は謎に包まれています。
▶︎春を呼ぶ華やかな歌と舞い
小町ゆかりの小野の里に、正暦2年(991年)に建立されたのが、真言宗大本山の随心院です。小町の住居跡とも伝えられ、境内には小町に寄せられた千通もの手紙が収められ、お参りすると恋文上達、文章上達、恋愛成就の願いがかなうとされる小町文塚、小町が朝な夕なに顔を洗ったとされる小町化粧井戸(けわいのいど)といった史跡が残されています。
この随心院で、毎年3月に催されるのが「はねず踊り」です。“はねず”とは薄紅色の古名で、随心院の遅咲きの紅梅は古くからこの名で呼ばれていました。小野小町は、このはねずの梅が咲くのを心待ちにしており、生涯にわたって里の子供たちと一緒に花を楽しんだといわれています。はねず踊りは、小町と深草少将の伝説を題材にしたもので、一時は途絶えていましたが、昭和48年に地元の古老の記憶をたどって復元されました。伝説は悲しい結末に終わっていますが、復元の際に歌詞の不備が補われ、明るいストーリーに仕立てられました。今年は3月26日(日)に開催され、はねずの咲く梅園に舞台が組まれ、小町と深草少将に扮した少女たちが、歌い、踊ります。花笠をかぶり、はねず色の小袖を身につけた少女たちの華やかな歌と踊りは、小野の里に春本番を告げます。また、随心院に伝わる今様(いまよう)も披露されます。今様とは、平安時代に作られた謡曲で、宮中の宴会などでも歌われていたそうです。
写真左:はねず踊り/右:随心院
今春デビュー! 季節の限定ブレンド
3・4月限定「春のブレンド珈琲」
移り行く四季のイメージを託した「季節の限定ブレンド」がいよいよお目見えします。3・4月はあたたかな日差しや、さわやかな風をイメージした春のブレンド珈琲が登場。花やフルーツを思わせる華やかな香りと、すっきりとした後味をお楽しみください。この後も、夏(6・7月)、秋(9・10月)、冬(11・12月)の季節限定ブレンドが登場予定です。お楽しみに!
春のブレンド珈琲
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春のブレンド珈琲
100g/税込¥702
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