素敵なあなたに 2019年8月号 No.430
夏の思い出づくり
今年の夏休みは9連休が主流。大手旅行代理店の調査によると、夏休みに旅行に行く人は全体の約38%、行かない人は約62%。海外旅行を予定している人は前年比3.5%増、国内旅行は0.2%減ですが、予算は海外・国内ともに増えています。
新企画! 輝く山に抱かれて
タンザニア・ルカニ村通信 〜vol.3
キョーワズ珈琲が支援するフレンドシップコーヒーの産地、タンザニア・ルカニ村の自然や暮らし、コーヒー栽培について、京都大学農学研究科の辻村英之教授がレポートします。
▶︎コーヒーによる教育支援
「1杯のコーヒー」の値段は変わりますが、私たち消費者が気づかないほど少額の変化です。一方でコーヒーの原料豆の価格は激しく変動します。2010~11年度は「13年ぶりの高騰」で、1ポンド(約450グラム)当たり2ドルを超えました。しかし昨年度以降、「12年ぶりの暴落」で1ドルを下回ることが増えています。この「価格」の暴落はそのまま、生産者の「生活水準」の低下につながります。特に2001~02年の「コーヒー危機」(史上最安値0.4ドルへの暴落)にともなう生産者の貧困は、深刻なものでした。コーヒー生産をあきらめ、トウモロコシへの転作や街へ出稼ぎに行く若者が増えました。
キリマンジャロ山の住民は教育熱心で知られ、コーヒーの販売収入がそれを支えてきました。ルカニ村民も例外ではなく、子供たちの教育費を確保するためにコーヒーを生産していると言います。ところが「コーヒー危機」により村民は現金収入を得られず、子供たちは進学の断念や休学を余儀なくされました。そこで私たちは、フェアトレードの基準である「最低輸出価格の保障」と「還元金の支払い(産地社会開発経費として利用)」を満たしてルカニ村のコーヒーを輸入してくれるよう、キョーワズ珈琲にお願いしました。市場価格が暴落しても、最低輸出価格(1.7ドル)以上の価格で取引されます。教育費を十分に確保できる水準であり、村民はすぐに生産意欲を取り戻しました。また還元金によって、ルカニ中学校が完成しました。
「キリマンジャロルカニアラビカ」は、香味を楽しむだけでなく、教育支援もできるコーヒーなのです。
辻村英之(京都大学農学研究科・農業食料組織経営学教授)
還元金の支払いで完成させたルカニ中学
今月のオススメ
夏の注目アイテム!
「水出し珈琲」&「炭焼きコーヒーゼリー」
冷水でじっくり時間をかけて抽出する水出し珈琲は、やわらかな苦味が引き出され、コクのあるまろやかな味わいが特長。炭焼きコーヒーゼリーは、本格的な味わいをお楽しみいただけます。いずれも暑い時季にぴったりの人気アイテムです。ぜひご賞味ください!
●オンラインショップ
【水出し珈琲】夏季限定
ウォータードリップコーヒー(5袋入)
1パック(1袋40g×5袋入)/税込842円
●オンラインショップ
炭焼き コーヒーゼリー 無糖
1袋(500g)/540円(税込)