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コーヒー豆知識About Coffee

コーヒー豆知識

素敵なあなたに 2019年9月号 No.431

秋の実りに感謝

今年の中秋の名月(十五夜)は9月13日です。「芋名月」とも呼ばれ、お月さまにお供えをして秋の収穫に感謝します。季節の深まりとともに、山の幸、海の幸がおいしくなる時期です。滋味豊かな旬の食材でグルメな季節を楽しみましょう。

新企画! 輝く山に抱かれて

タンザニア・ルカニ村通信 〜vol.4

キョーワズ珈琲が支援するフレンドシップコーヒーの産地、タンザニア・ルカニ村の自然や暮らし、コーヒー栽培について、京都大学農学研究科の辻村英之教授がレポートします。

▶︎コーヒー栽培が森林を守る

品種改良が進み、直射日光をいとわない「サンコーヒー」が増えております。しかしエチオピアの森林を原産地とするコーヒーの木は一般的に、木陰なしには健全に育ちません。それゆえ、コーヒー生産にはシェイドツリー(庇陰樹)が不可欠です。エチオピアにおいて伐採されずに残っている森林は、ほぼコーヒー産地に重なるようです。
ルカニ村においては、キリマンジャロ山中の森林に自生する林木や、住民(チャガ民族)の主食であるバナナの木などが、コーヒーの木に日陰を提供しています。さらにコーヒーの木の根元に芋類・豆類、そして林木とバナナの間に、各種の果樹が栽培されております。農地面積の拡張による農産物の増産が難しい山間部において、縦の空間を活用した5層(①林木、②果樹、③バナナ、④コーヒー、⑤芋類・豆類)の複合生産システムが発展したのです。
この農林複合の「アグロフォレストリー」は、森林・環境保全性の高い農法として世界的に注目されております。中でもキリマンジャロのものは、2011年に「チャガ民族のキハンバ(家庭畑)システム」として、国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産(GIAHS)の認定を受けました。世界で最も「次世代に受け継ぐべき遺産価値」が高い農法の1つとして、認められたわけです。

辻村英之(京都大学農学研究科・農業食料組織経営学教授)


5層構造のアグロフォレストリー

今月のオススメ

京ブランド認定食品
“ほんまもん”の味わい〜古都のみやび珈琲・なごみ珈琲

優雅な香り、上品な口あたりと調和の取れたほどよい飲み応え。キョーワズ珈琲の洗練された焙煎技術で、すっきりとした酸味が残る上品な味わいに仕上げました。華やかな香りの「みやび」、まろやかなコクの「なごみ」という、2つの個性をお楽しみください。


●オンラインショップ
【京ブランド認定食品】
古都のみやび珈琲 
1袋150g/中挽き/税込842円


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古都のなごみ珈琲
1袋150g/中挽き/税込842円