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コーヒー豆知識About Coffee

コーヒー豆知識

素敵なあなたに 2018年11月号 No.421

コーヒーと相性が良いのは?

スイーツや食事の後はもちろん、読書や音楽、自宅での映画鑑賞、さらに秋の夜長のおしゃべりタイムにも、コーヒーがないと物足りなく感じてしまいます。深まり行く季節のなか、香り高い一杯をお供に何を楽しみましょうか?

Take A Coffee Break

コーヒータイムへようこそ〜vol.5
オーストリア

秋は芸術を楽しむのにふさわしい季節といわれています。今回は、音楽の都として知られるオーストリアの首都、ウィーンのコーヒータイムをのぞいてみましょう。

▶︎甘くないホイップクリーム?!

ウィーンでコーヒーが飲まれるようになったのは、1683年のトルコ軍による包囲がきっかけといわれています。攻撃に失敗したトルコ軍は、大量のコーヒーを残して撤退。この豆を利用して初のカフェが開業し、ウィーンのカフェ文化が始まったといわれています。ウィーンのカフェは大理石のテーブルやビロード張りのシート、寄木細工の床など落ち着いた雰囲気の店が多く、慌ただしい日常から離れてゆったりと過ごすのに最適の場所です。古来、カフェには多くの芸術家が集い、モーツァルトやベートーヴェンもカフェで演奏したそうです。コーヒーはエスプレッソベースで、定番はエスプレッソと泡立てたミルクを1対1の割合で混ぜた「ヴィーナー・メランジュ」。カプチーノやカフェラテもあり、カプチーノにホイップクリームをトッピングするカフェもあります。また、カフェラテはエスプレッソとミルクの割合が1対2という店が多く、ミルクが多めです。ホイップクリームを乗せた日本でいう“ウィンナーコーヒー”は「アインシュペンナー」といい、ダブルのエスプレッソにたっぷりのホイップクリームを乗せて、グラスでサーブされます。日本と違ってホイップクリームには砂糖が加えられておらず、クリームの甘さではなく、濃厚な風味と舌触りを楽しむメニューといえます。また、ウィーンのカフェではコーヒーやお菓子などを注文すると、必ず水が一緒に出されます。ヨーロッパ圏では水は別に注文しないと出てこないので、水の無料サーブに馴れている日本人にとっては、嬉しいサービスです。2011年、「ウィーンのカフェ文化」はユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。音楽とカフェの都が、大切に引き継がれていくことを願いましょう。


ザッハトルテもウィーンの名物

 

今月の一押し

11月1日は「紅茶の日」!
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