・2010年2月号 [No.316]
コーヒー便り [VOL.2]
「コーヒーベルトを
ご存知ですか?」
・2010年1月号 [No.315]
コーヒー便り [VOL.1]
「タンザニア」
☆暦の上ではそろそろ春ですが、外はまだ木枯らしのシーズン。
温かなコーヒーで、カラダもキモチもあたためて、
寒い季節を元気に乗り切りましょう!
☆今回は、コーヒー栽培と気候の関係についてご紹介します。コーヒーは、中南米、アフリカ、西インド諸島、東南アジア、ポリネシアなどで栽培されていますが、生産国のほとんどは北緯27度から南緯23度の間に位置しています。
生産国が集中するこの地域は、世界地図や地球儀ではちょうど赤道を真ん中に挟んだ地球のベルトのように見えることから、「コーヒーベルト」と呼ばれています。
☆コーヒーベルトの気候は熱帯か亜熱帯。熱帯性植物のコーヒーの栽培にとって気温は最も大切な条件で、アラビカ種のコーヒーの場合は平均気温20℃が最適条件ですが、コーヒーベルト内の地域はほぼその条件を満たしています。ただし、特にコーヒーベルトの北限に位置するコーヒー農園などでは霜害の被害を受けやすく、気温が5℃前後になるとコーヒーの木は枯れてしまいます。年間降水量は1,500〜1,800mmが最適条件。
年間降水量が約1,800mmの京都と量は大差ありませんが、雨季と乾季がはっきりしていて、収穫時期は好天に恵まれることがコーヒー栽培に良い条件だといわれています。
☆コーヒーベルト内の地域でも、アラビカ種のコーヒーが栽培されるのは、標高400〜2,500mの高原や山岳地帯。標高が高くなるほど、寒暖の差が大きくなって実がしまり、時間をかけて熟すので、良質のコーヒーが育つといわれています。このため、中米などでは、コーヒー農園の標高によって豆の格付けが行われています。
次回は、ブラジルの最新情報をお届けする予定です。
☆チョコレートはカカオの実を炒り、皮などを除いてからすりつぶし、砂糖、ミルクなどを加えて固めたものです。
最近では、カカオに含まれるはカカオポリフェノールという成分が、動脈硬化を始めとする生活習慣病の予防に役立つとして脚光を浴び、カカオの割合が高いチョコレートがヘルシーなお菓子として注目されています。さまざまな種類があり、乳固形分が生地の14%以上を占めるものはミルクチョコレート、カカオ50%以上で苦味が楽しめるものはビターチョコレート、生地に生クリームなどを練り込んであるものは生チョコレートと呼ばれています。
また、ホワイトチョコレートは、カカオの実から採れる淡黄色のカカオバターに、ミルクなどを加えて作ります。
今年のバレンタインデーのプレゼントに、あなたはどんなチョコレートを贈りますか?
チョコレートと一緒に楽しむなら、チョコの甘さに負けない、苦味とコクがある深炒りのコーヒーが、やはりおすすめです。
普段はコーヒーに砂糖やミルクを入れる方も、ぜひブラックコーヒーとの組み合わせをお試しください。
また、ビターチョコレートと、ミルクをたっぷり使ったカフェオーレの組み合わせもおすすめ。カプチーノにココアパウダーをふりかけたり、苦めのコーヒーにチョコレートシロップを加えたりしても、カカオの香りとチョコの甘みをお楽しみいただけます。ぜひお試しください。
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発行:2010年2月1日
編集:キョーワズコーヒー 本社企画室
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