2017.3.23(木)
ようこそコーヒー教室へ。
くつろぎのひととき深い味わいで心を満たし、楽しいコミュニケーションを広げてくれる一杯のコーヒー。そんな「コーヒー」をより深くご理解いただきたいと思います。
この基礎知識があれば、あなたもちょっとしたコーヒー博士です。
まずは手始めにコーヒー伝説の物語を…
コーヒー伝説
6世紀頃、アラビア人の山羊飼いが、山羊が興奮して飛んだりはねたりしているのを不思議に思って調べてみましたら、真っ赤な実を食べていたことに気づきました。
山羊飼いも試しにその実を食べてみたら、いつの間にか爽快な気分になり、それからというものは山羊と一緒に食べて遊んでいました。
そんなある日、回教僧がそばを通って、その不思議な木の実を持ちかえり、仲間の僧達ともども魔法の豆として、密かに愛用するようになりました。その秘宝の豆がコーヒーの木の実であったのです。
また、オマル伝説というものがあります。昔、モカの町で悪病が流行したとき、回教徒のオマルは、美しい王女の病気を祈りによって治しました。ところが、この王女にオマルは傍惚れしてしまい、それが王様の不興をかって、彼は町から追放されました。山の中に追い出された彼は、何も食べるものがないため、やむなくその辺で見つかった赤い木の実を食べてみたところ、これが不思議に彼を元気づけたのです。
町の人々は、オマルが山中で相変わらずピンピンしているのに驚きました。そこで、彼はその実の秘密を教え、自分も町へ帰ることができたということです。
いずれの説が正しいにせよ、コーヒーに心身をさわやかにする効果があることが発見され、一種の生薬として、大切に愛用されたことは確かです。