「うちカフェ」を楽しみましょう!
2月14日はバレンタインデー。最近は、「絆」を深める日として友達や家族にチョコを贈る人や、自分のために有名ショコラティエ(チョコ職人)の限定品を買う人も増えているとか。また、購入すると原材料のカカオの生産国に寄付ができる商品なども注目されています。甘いチョコを味わうひとときには、ぜひ香り豊かなコーヒーをご一緒にどうぞ。

A History of Coffee in Japan vol.7 ニッポン・コーヒー伝 呼び方・書き方アレコレ

☆福岡県太宰府市にある「太宰府天満宮」は、全国に約1万2千社あるといわれる天神さんの総本宮。学問の神様、菅原道真公に合格を祈願すべく、今頃の時季は多くの受験生でにぎわっています。この太宰府天満宮に、コーヒーにまつわるエピソードが残っていることをご存知でしょうか?太宰府天満宮延寿王院の社務日誌『延寿王院鑑寮日記』をひもといてみましょう。

☆ときは寛政9年(1797年)6月19日、快晴の午前中のこと。長崎から井手要右衛門という人物が延寿王院の当主を訪ねてきます。持参したのは、中国の書籍、食器、白砂糖、そしてコーヒー。井手要右衛門については詳しいことはわかっていませんが、当主と対等な関係にあり、貴重品とされた白砂糖や非常に珍しかったコーヒーを持参していることから、身分の高い武士か名字帯刀を許された豪商ではないかと考えられています。コーヒーは18世紀初めには日本に伝えられていましたが、長崎の出島で飲まれるようになるのは18世紀の後半のこと。しかも、主に出島に居留していたオランダ人が飲んでいただけで、一般の人々にはまだまだ縁遠い存在だったのです。さらに、これ以前にコーヒーが出島から持ち出されたという記録はなく、要右衛門の太宰府天満宮への献上品が最初に国内に出回ったコーヒーと考えられています。

次回はコーヒーがくすりとして使われていた記録をご紹介します。


 
コーヒー派のためのお菓子百科 その38 バター餅 秋田

「バター餅」は、北秋田市で40年以上前から食べられているという郷土菓子。水に浸した餅米をついて、バター、小麦粉、卵黄、砂糖などを加えたもので、作り手によってそれぞれの“家庭の味”があるそうです。バターが入っているので、時間が経っても硬くならず、柔らかな食感を楽しめるのが特長。冬に狩りをするマタギの保存食として重宝されたそうです。長年地元のみで食べられていましたが、テレビ番組で紹介されて広まり、今では通信販売でも手に入れることができます。

珈琲Q&A
Q.受験勉強にコーヒーが良いと聞きました。

コーヒーに含まれるカフェインには、受験生に嬉しいさまざまな効果があることが科学的に確かめられています。中枢神経への影響を調べた東京大学の実験では、コーヒーを飲むことで計算能力がアップ。京都大学の実験では、記憶力が高まるという結果が出ています。また、コーヒーが眠気覚ましに有効というのもよく知られていること。カフェインはコーヒーを飲んでから約30分後に効果が現れるので、眠気を感じたらコーヒーを飲んで20分程度仮眠を取るのがおすすめです。ただし、朝までぐっすりと眠ってしまわないように注意してください。


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発行:2013年2月1日
編集:キョーワズ珈琲 本社企画室
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